言葉遊びの一つにさかさことばがあります。“さかさことば”というのは、例えば「くるま」を反対から言うと「まるく」など、言葉の音の並びを反対にすることです。説明するまでもないと思いますが。
「かさ」はいくつ音がある?(音韻分解)、「かさ」の最初の音は何?(音韻抽出)など色々な言葉遊びがあると思いますが、“さかさことば”は音の数を数えたり、言葉の中の特定の音を抜き出したりするよりも比較的難しい遊びとなります。聞いた言葉を反対から言うためには、まず聞いた言葉を一つひとつの音に分解し、それを頭の中で覚えておきながら音を並べ替えるという作業をしなければなりません。分解や抽出よりも頭の中で考える作業量が増えますよね。
この“さかさことば”は大体5歳後半ぐらいから少しずつできるようになると言われています。かつ最初は「かさ」や「たこ」などの2文字(2モーラ)の言葉から反対に言えるようになります。また、“さかさことば”のことを専門分野では“逆唱”と言います。