小さいころ、こんな言葉遊びをしませんでしたか?
『「かば」の反対はなーんだ?」』
『せいかいは「ばか」でーす、いえーい』なんて言って、友だち同士ではしゃぎませんでしたか?
わたしは幼いころから人付き合いがままならず、ろくに「いえーい」と言える間柄の方々がいなかったんですけどね(悲しい過去がこんにちは)。
それはさておき、言葉遊びには色々な種類があってやり方もまたアレンジ次第で実にたくさんの遊び方ができます。
今回は「逆さことば」を取り上げてみます。
例えば、「いか」を逆さから言うと「かい」とか、「すき」を逆さから言うと「きす」とか、あることばを逆からいうだけの本当に単純な遊びなんですよね。でも、子どもには結構ウケが良いです。子どもの名字が「たなか」だとして、逆から言うと「かなた」となりますよね。こんなふうに子どもにまつわるものを逆から言うだけで「キャハハハー」と笑ってくれたりします。
小学生くらいになるとさすがに「だからなんすか?」ってなりそうですが、年中さん、年長さんには比較的ウケると思います。
ただし、逆さことばって結構難しいんですよね。あることばを逆から言うためには、そのことばをまず聞いて、覚えて、覚えつつ頭の中でそのことばの音を並び替えて、並び替えた音を声に出す、といった流れがあって、大人は何の気なしにすると思いますが、小さい子どもにとってはなかなか難しい遊びと言えます。
なので、はじめは2つの音のことばから始めたほうが子どもにとってはとっつきやすいでしょうね。「いか」、「かき」、「くま」などなど。
あと、年少さんはまだ難しいかもしれません。年中さんになってしばらくしてから、年齢でいうと大体5歳半を過ぎてからのほうがいいと思います。また、ことばを逆さにするためには、まずは聞いたことばをひとつひとつの音に分解する、はじめの音が何で、最後の音が何かということがわかるからこそできるのではないかと思います。
なので、逆さことばを導入するにあたっては、ことば(単語)をひとつひとつの音に分解することや、その単語の最初の音や最後の音がわかるようになってから、すなわちことばの「音」への意識がある程度育ってから実施されるとスムーズかと思います。