吃音のあるお子さんへの関わり方は、吃音のないお子さんと大きく変わりません。
少し意識していただくとよいのが、お子さんが言葉をつっかえた時の対応です。
それは、話し方のアドバイスをしないということです。
具体的には、「ゆっくり話してね」「落ち着いて言ってごらん」などです。
吃音の場合、言葉をつっかえるのは、話すスピードが速いことや、緊張していることが原因ではないのです。
話し始めのタイミングをつかみにくいのが原因です。
もちろん、緊張により話しにくさが出てくることはあり、安心して話せる関係性や環境にすることが大切です。
ただ、根本的には話し始めるタイミングをつかみにくいのが原因と言われています。
なので、子どもがつっかえていても、話すのを待ちましょう。そして、言えた部分を真似して返すと、子どもは「自分の言ったことが伝わったな」と実感を持てるようになり、それが自信へとつながります。
音読の時に、誰かと一緒に読むと、言葉をつっかえにくくなります。これは、話し始めのタイミングがつかみやすくなるからだと考えられています。
話し始めるまで待つのは、根気が要りますが、おおらかに待つことで、お子さんは安心感を得られますよ。