わたしには夢がある

自分なりに調べたこと、思っていることを書き記していきます。頑張ります。

小さい「っ」

小さい「っ」のことを促音(そくおん)といいます。文字を書き始めた子どもさんは、この「っ」を書き忘れてしまうことがあります。いくつか理由が考えられますが、その一つに小さい「っ」の音を捉えにくいことが挙げられます。捉えにくいとはどういうことかと言いますと、小さい「っ」の音は耳で聴くことができないからです。わかりにくいと思いますので一つ例を出します。

「きて」という言葉と「きって」という言葉を聞き比べてみましょう。まず「きて」の方から。

「きて」を聞いたとき、音は何個ありましたか?

 

正解は2個です。

 

続いて、「きって」という言葉。「きって」を聞いた時、音は何個ありましたか?

おそらく3個と答えると思います。もちろん3個で正解です。

ただ、純粋に聴こえてくる音としては「き」と「て」の2個だけだったと思います。でも、みなさんは「っ」も音1個分として数えているはずです。「き」と「て」に間にある小さい「っ」を1つの音として捉えられるので、「きって」と書いてくださいと言われた時に、正しく“きって”と書けるのです。もし、「っ」を1つの音として捉えられなかった場合は、おそらく“きて”と、“っ”を抜かして書いてしまう可能性があります。

 

「きって」という言葉には音はいくつありますか?と聞いて2つと答えたら、聞いた言葉を一つひとつの音に分解(音韻分解)する力は備わりつつあるものの、「っ」などの特殊な音を捉える力はまだ十分でないと考えられます。

 

促音(「っ」)のような音を特殊音節といいます。この特殊音節は、「あ」や「す」などの清音と比べて、読み書きの学習でつまずきやすいと言われています。

特殊音節の学習に対してMIMという指導パッケージがあります。ホームページに詳しく記載されてありますので興味のある方は是非検索してみてください。

 

※私はMIMとは一切関係がございません。ただの紹介です。