わたしには夢がある

自分なりに調べたこと、思っていることを書き記していきます。頑張ります。

言葉のネットワーク①

「りんご」という言葉を聞いた時、何か思い浮かぶものはありますか?

 

「赤い」「あまい」「丸い」「青森」という別の言葉であったり、実際の丸いりんごや切ったりんご、りんごの木のイメージであったり、その言葉に関連するものが思い浮かぶと思います。

 

上記のように、人は聞いた言葉から、関連のある別の言葉を思い浮かべることができるのです。「りんご」から「甘い」という言葉が浮かび、今度は「甘い」という言葉から「ケーキ」などの言葉が浮かぶ。ある言葉と、それに関連のある言葉が網目状につながっているのです。

 

ある言葉からどういった言葉を連想するかは、その人の今までの経験や文化によって異なると思われます。例えば、「りんご」という言葉について、私であれば「赤い」とか「甘い」とかが浮かぶと思いますが、りんご農家の方であれば、「赤い」「甘い」だけでなく「仕事」などの私の中では浮かんでこない言葉がもしかしたら思い浮かぶかもしれません(実際にはどうかわかりませんが)。

 

言葉同士が網目状につながる、いわば言葉のネットワークができてくると、言葉の意味について考えたり、質問に言葉で答えたりすることが上手になっていくと私は考えます。

 

言葉のネットワークがつくられてきているのかなと感じる遊びとしてなぞなぞがあります。「はながながいどうぶつは何ですか?」というなぞなぞがあったとします。答えは「ぞう」です。このなぞなぞに答えるためには、「はながながい」と「どうぶつ」の2つの意味を理解するとともに、これら2つの言葉同士が結びつき、かつそれぞれの言葉から頭の中にある「ぞう」と結びつくことで、「ぞう」と答えられると思います。

 

「はながながい」という言葉からは「ぞう」以外にも「ピノキオ」が浮かびますかね(ただ、実際小さい子どもさんでは「ピノキオ」は浮かんでこないと思いますが)。また、「どうぶつ」という言葉からは結構色々な言葉が思い浮かぶと思います。「いぬ」「ねこ」「きりん」など。もし、ここで「どうぶつ」からしか言葉が思い浮かばなかったら一発で正しく「ぞう」という答えには辿りつきにくいはずです。「はながながい」という言葉を理解し、かつ「はながながい」と「どうぶつ」が結び付くからこそ、「ぞう」と答えられるのだと思います。

 

簡単ななぞなぞに答えられていたら、きっとその子どもさんの中に、言葉のネットワークが少しずつつくられているのだなと私は考えます。

 

ちなみに、難しいなぞなぞ、長い文章のクイズとなると、その問題を覚えておきながら答えを考えるという力も必要となるので、言葉のネットワークがつくられていたらそれでオッケーとは一概には言い難いと思います。