わたしには夢がある

自分なりに調べたこと、思っていることを書き記していきます。頑張ります。

「仕事を辞める=逃げる」ことなのか

とりあえず、今の職場は今年度いっぱいで辞める(つもり)である。精神はすり減るし、単身赴任でお金もすり減るし、人生における自分が大事にすべき?ものがとことんすり減っていく。こんな状況を続けていくことは、精神衛生上および色々な側面から見て決して適切ではないのだろうと痛感しており、その痛みが日に日に増しているので辞める(つもり)。

 

なぜ(つもり)なのか。それは至って簡単で、次の職場が果たして見つかるだろうかと不安に感じているからだ。そして、もう一つが今の職業を辞めることへの幾ばくかの抵抗感を有しているからだ。抵抗というのはプライドという言葉にも置き換えられる。尊大で必要ではないと分かっているのに捨てられないものである。

 

ではなぜ捨てられないのか。それは周りの目を気にしているからだ。

「逃げた」と思われたくないからだ。

 

ただ、果たして本当に周りの目は自分に向いているのだろうか。1日の中でふと冷静になれる時間が私にもあり、その中でそんなことを考える。仮に周りの目が私に向いていたとしても、「逃げたんだな」と思われても、「辞めるんだな」とそれを実際に口で言われたとしても、それが何か私に影響を及ぼすのだろうか。

 

おそらくだが、影響は及ぼす。ただし、その影響自体は私が作り出しているフィクションであり、誇大な妄想物語なのだと思う。影響を受けるかどうかは私の捉え方次第なのだ。

でもやっぱり私は周りの目が怖い。周りの口からついて出てくる言葉が怖い。それらを考えるだけで身がちぎれる思いだ。大袈裟に聞こえるかもしれないが、私にとってはやはり恐怖でしかない。

 

病気なのだろう。小さい頃はあまり周りの目を気にすることはそれほどなかった。そもそも私は周りの人に関心が乏しい。なので「周りの存在」や「目」に気づいていなかったから気にすることがなかったのだろう。

そして小学生を経て、中学生を経て、高校生を経て、歳を重ねて徐々に気づくようになり、いよいよ社会人となり、「周り」との関わりを否が応でも求められるようになり、「周りの目」を気にしながら仕事をすることを学んだ。

そして病気になった。

 

要は過剰適応のような状態だったのだと思う。元々周りの人との関係を作ることに興味がなかった上、それでも関係を作る術を身につけなければならず、でも関係を作ることはやはり苦手で、苦手なことを続けていくとやはり人間はどこかが壊れていく。無理をしてでも適応しようとした結果が今の状況を引き起こしている。

 

この状況を作っている一番の要因は、仕事=人生と思い込み過ぎてしまっていることと、その仕事が自分にとって苦手な分野であることだと自負している。

 

今の仕事は資格職で、奨学金を借りて、親に金を出してもらって取った資格である。その資格で働くことが約束された上で学生時代を過ごし、その資格で就職した。そしてその資格で苦しむことになる。このように苦しむ自分を学生時代の自分は全く想像していなかった。別に上手くいくとも思っていなかった。というか、仕事で成長しようとか成功しようとか、誰かのためにとか、社会のためにとか、そんなことは何一つ思っていなかった。何回も書くが、そもそも私は周りに興味が微塵もなかったので、そんなことを追い求める発想なんて出てくるわけがないのだ。源泉がないのに湧き出るものがあるはずもない。でも、社会に出て、「周りの人の目」の存在に気付き、でもどう対処して良いかわからず、でも何とか対処しないと社会でやっていけないことを知り、何とかかんとか健常者のふりをしてやってきた。

 

「周りの人」は仕事をきっちりこなしており、でも時には上手に息抜きをして、周りと上手くやって、求められることに応えて、成長し、成功もしている。そんな周りの人に私は憧れた。「どうやったらあんなふうになれるのだろう」と羨望の眼差しで見ながら、自分なりに頑張ってきた。でも上手くいかなかった。当たり前だ。自分にそんなことができるはずもない。そんな発想も能力もないのだから。

 

そんなこんなで周りに追いつけ、追い越せ精神でやってきたが、追い越すことなんてできるはずもなく、むしろ追いつくどころかスタートを切ることすらできなくなってしまった。

やはり人間は健康が一番だ。肉体的にも精神的にも元気でなければ何かをやってみようという発想も気力も出てこない。

 

こんな状態になって、まだ今の仕事を続けるべきなのか。おそらく違うだろう。周りを気にして今の状態をもっと悪化させたいなら話は違うが、毎日「死にたい」と心の中でつぶやいている状態はやはり健康ではないし、できればこの状況から抜け出したい。

 

仕事を辞める=逃げるということは事実であり、それ以上でもそれ以下でもない。その職場とその資格から遠ざかるのだから。

逃げることで周りから「逃げた」と言われる恐怖はずっとある。たった一瞬の出来事、言った人たちは自らの発言を瞬間的に忘れるのに、私は覚えている。いやまだ言われてはいないが言われた妄想をしているので言われていることになっているのだけなのだが。

 

何が何だかわからなくなってきた。そもそも私は言葉が苦手だ。整理整頓も苦手。いらないものが溜まりに溜まって処理できなくなり、半ば投げやりになって捨てるのがいつものオチ。

それは自分の人生でも同じ現象が起きている。

 

だったらやっぱり逃げることが今の自分にできる一番マシな選択なのではないだろうか。

「仕事を辞める=逃げる」これは確かだ。

だからどうした。そう思えるようになった時には既に逃げ終わっている頃だと思う。