次は「音韻抽出」についてです。
またもや聞き慣れない単語が出てきましたね。
音韻「抽出」とあるように、
言葉から特定の音を抜き出す(抽出)することです。
はっ?
ですよね。
例を挙げます。
「さかな」という言葉がありますよね。
そうです、あの魚(さかな)🐟です。
では試しにみなさんに音を「抽出」してもらいたいと思います。
Q.「さかな」という言葉の最初の音は何ですか?
・・・・・
A.最初の音は「さ」です。
みなさん、正解しましたか?
では続きまして第2問。
Q.「さかな」という言葉の最後の音は何ですか?
A.正解は「な」です。
みなさんいかがでしょうか。
バッチリですかね。
このように、その言葉の「音」を抜き出すことを「音韻抽出」と言います。
「さかな」という言葉を聞いて、最初の音が「さ」、最後が「な」というふうにわかる力のことです。
みなさん、しりとりをしたことはありますよね?
しりとりも実は「音韻抽出」や前回記事の「音韻分解」という「言葉の音を扱う力」が必要な遊びなんですよね。
「しりとり」(最後の音が「り」)→「りす」
「りす」(最後の音が「す」)→「すいか」
「からす」(最後の音が「す」)→「(また「すっ」!)するめ」
しりとりってルール上、言葉の最後の音が何であるかがわかることがまず大事ですよね。
で、最後の音がわかるというのは、
イコール「音韻抽出」ができるということなんです。
また、音を抽出するためには、まずはその言葉を一つひとつの音に「分解」することが必要です。
言葉を一つひとつの音にバラバラに分解できるからこそ、音を一つずつ抽出する(抜き出す)ことができるのです。
しりとりができるみなさんは、
知らず知らずのうちに音韻抽出や音韻分解の力を駆使しているんですよ!
みなさん、どうでしょうか。
音韻抽出について何となくイメージが湧きましたでしょうか。
音韻抽出は年中さん(4歳後半〜5歳)ぐらいから少しずつできるようになります。
お子さんによりますが、音韻分解ができた少し後くらいにできるようになりますかね。
ちなみに、単語の最初と最後の音を抜き出すよりも単語の真ん中の音を抜き出す方が難しいです。
ではまた。