わたしには夢がある

自分なりに調べたこと、思っていることを書き記していきます。頑張ります。

単語の音に注目する力

今回は、音韻意識と文字について書いてみます。

 

音韻意識とは、言葉の“音”の側面に注目する力のことです。たとえば、「さくら」という単語は、「さ」、「く」、「ら」という3つの音でできています。最初の音は「さ」、最後の音は「ら」、真ん中の音は「く」で。このように、この単語には何の音があり、いくつの音でできているか、どの音がどの位置にあるかなど、言葉の“音”に注目する力が音韻意識です。

 

音韻意識は、文字を読むことに深く関係していると言われています。

 

文字は、話し言葉を記号に置き換えたものです。ひらがなやカタカナは、ずっと昔にあった万葉仮名と呼ばれる文字から派生したと言われています。万葉仮名は、中国から伝わった漢字を当て字のようにして使っていたものです。

 

ひらがなとカタカナは、ともに一つの音を一つの文字にして表しています。「さ」という音は、“さ”と書きます。読むときも、“さ”という文字を「さ」と読みます。

 

“さくら”というひらがなの単語があります。読むことに習熟している場合には、「さくら」とパッと読めちゃうと思います。ですが、文字を読み始めたばかりの場合には、「さ、く、ら」と一文字ずつ読むことが多いはずです。これは、文字をひとつずつ認識して、それを頭の中にある音と照らし合わせて、その音(読み方)を声に出しているからです。

 

 

文字と音を照らし合わせるためには、単語を音に分解するなど単語の“音”の側面に注目する力が求められます。文字は話し言葉をひとつひとつの音に分解し、ひとつひとつの音にひとつひとつの文字を当てはめてつくられました。なので、文字と音を照らし合わせるためには、話し言葉をひとつひとつの音に分解するなどの音韻意識の力が求められるのです。