わたしには夢がある

自分なりに調べたこと、思っていることを書き記していきます。頑張ります。

見慣れた単語については、頭の中に読み方と意味がパッと思い浮かぶ①

ひらがなを読み始めた頃の読み方は、ひらがなを1文字ずつたどっていくように読んでいるかと思います。たとえば、下記のような短文があったとします。


“むかしむかしにほんというくににおにいさんとおねえさんがいたといないとか”


この短文、この記事を読んでいる人はおそらく滞ることなくスムーズに読むことができたかと思います。全部ひらがななので、大人にとっては読みにくかったでしょうが。

では、ひらがなを読み始めたばかりの子どもさんは、どのように読むでしょうか。おそらく次のように読むと思います。

「む」、「か」、、「し」、「む」、、「か」、「し」・・・

このように一文字ずつ声に出して読むと思います。なぜかと言いますと、読むことに習熟していないからです。もっと言うと、単語ごとにまとまりで読むことがまだ難しいからです。読み始めたばかりの時期にある子どもさんは、目で見ている情報の中から文字を見つけ出し、それが何の文字か特定し、その文字を音に変換し、声に出す(読む)という一連の流れで、ひらがなを読みます。これが読むことに成熟すると、「むかし」「むかし」「にほん」・・・などと単語ごとに読めるようになり、さらに見慣れた文字単語であれば、その単語を見ただけで頭の中にその単語の読み方と意味がパッと自動的に浮かぶようになります。このようにして読む力が習熟していきます。

なので、見慣れた文字単語を見て、読み方がパッと思い浮かぶのは、読む力がある程度習熟してからです。みなさんは、読む時に習っていない言葉や外国語でなければ、文字単語や文章を見ただけで何の気なしに読めていると思います。そもそも読もうともしていないのではないでしょうか。何の気なしに読めているのは、文字単語や文章を見ただけで、それらの読み方が自動的に頭の中に思い浮かぶからです。

読むことが苦手な理由には読解がうまくいかない場合と、そもそも読むこと自体に難しさを抱える場合があります。読むこと自体に難しさを抱える場合は、単語ごとにまとまりで読むことが十分に難しく、文字ひとつひとつを音(読み方)に変えて読むのでとてつもなく時間がかかってしまいます。ここで重要なのは「読めてるからいいじゃん!」と決めつけないことです。読むことが難しいというのは、文字を全く読めないのではなく、読める文字が少なかったり、読み誤りが多かったり、十分なスピードで読めなかったりすることを意味します。