今週のお題「あったか~い」
言われたのは5〜6年前。でも、時々思い出す。
「仕事は丁寧が一番だよ」
その人は自分と部署は違えど時々声をかけてくれる優しい先輩であった。そんな人に言われた言葉だ。
仕事はスピードが一番。これが本来の仕事の正義だと思う。いくら細かくやって時間をかけたとしても、締め切りに間に合わなかったら意味がない。でも、自分はあまりにもポンコツなので仕事のスピードがえらく遅い。クオリティも低い。要はどうしようもない仕事っぷりなわけである。
毎日帰宅は夜遅くに。所属部署の上司からは「早く帰れ」「電気代がもったいない」など散々。至極真っ当なので「はい!」と勢いよく返事をしつつもダラダラと居残り。
そんな日々を送っていた時にかけられた言葉だ。その人はコミュニケーションが上手なのでこんな自分を見かねて声をかけてくれたのだろう。優しい。その人もきっと仕事はスピードが大事と考えているだろう。でも、自分の状況を踏まえて言葉を選んでくれたのかもしれない。
先輩は元気にしているだろうか。
自分は精神を崩し、薬を飲みながら仕事に通っています。この地獄の日々から早く解放されることを願って日々生きています。
スピードね・・・。上がらないんですよ。前よりは上がったけどでも全然。
そんなふうに自暴自棄になる時にその方のあたたかい言葉を思い出します。
「ゆっくりでいいから進め」と自分に言い聞かせています。
社会人を続けて思ったのが、自分は人並みに上手くこなせないということ、また何らかのサポートなしではやっていけないことです。痛感しました。いや、学生の頃から生きづらさはずっとありましたが、言語化まではできていませんでした。社会人を続けてようやく気が付きました。自分は社会不適合者なのだと。そして、これは今後も変わることがないということも。
自分はあたたかい言葉をかける側になりたかった。でもなれなかった。無理だった。なれるわけがなかった。人並みを求めたら辺りが急に真っ暗になる。心が不安で押しつぶされる。
当たり前にできることが当たり前にできない自分は今後どう生きていけばよいのか。
そのままでいいんだと思える日が来るのでしょうか。