文字を読み始めた最初の頃は、ひらがなを一文字ずつゆっくり読み、読み誤りもあったと思います。それが、一般的には段々と一文字を正しく読めるようになり、今度は一文字ずつではなく、単語ごとにまとまりで読めるようになります。
文章をゆっくり読んでいる時期は、読むこと自体に力を使うため、その先の読解にも時間がかかってしまうと思います。まずは読解ではなく簡単な文を楽に読めるようになることを重視した方が良いのではないかと考えます。
また、文を読解するためには、単語ごとにまとまりで読めるようになることもちろん大切ですが、文の中の単語の意味を正しく理解していることも大切です。単語の意味がわからないと、この文章は何を言っているのかがわからないですよね。単語の意味を理解するにあたっては、実際に体験したり、単語を使って簡単な短い例文を作ったり、その単語の意味をイラストにしたりすると、子どもにとってわかりやすくなると思います。
例えば「およぐ」という単語。これは、スイミングに通っていたり、学校の水泳の授業に参加していたりすると、「およぐ」という意味やイメージがパッと思い浮かぶと思います。簡単な例文にするなら「 うみで およぐ 」など。イラストには泳いでいる絵を描くなど。絵については、簡単でいいです。子ども自身が描けたらなお良くて、なぜなら自分で描いた方が記憶に残りやすいと思うからです。
文章の中で単語を見つけられるようになり、かつその単語の意味が理解できていると、音読することが少しずつ楽になり、楽になった分の力を読解に充てられるようになっていくと思います。