わたしには夢がある

自分なりに調べたこと、思っていることを書き記していきます。頑張ります。

自動的に音が思い浮かぶ

人間は大きくなるにつれて、文字列を見ただけで、その文字列に対する音(読み方)が思い浮かぶようになります。自動的に音が浮かんできます。

 

上記の文章をスムーズに音読できるのは、文字単語に対する音が、特に考えることなく自動的にパッと思い浮かぶからなのです。

 

文字を読み始めた頃は、文字をひとつずつゆっくり読んでいたと思います。それが段々とささーっと読めるようになっていくと言われています。読むスピードが上がるのは、文字をひとつずつ読むのではなく、単語ごとに読めるようになったからです。単語を見ただけでその音(読み方)が浮かんでくるようになります。語彙の力が伸びてくると、単語を見ただけで読み方だけでなく意味も浮かんでくるようになります。意味が分かると、読解も進みます。なので、文章を読解するためには語彙の力も必要となります。もちろん、文章を正しくかつスムーズに読めることが前提ではあります。

 

話が逸れましたが、この「自動的に音が浮かんでくる」ことは、文字を読む上でとても重要になると考えられています。

たとえば、“きょうはくるまにのってでかけた”という短文があるとして、読む力が成熟してくると、“きょうは” “くるまに”  ”のって“ ”でかけた“ といった具合に、単語ごとにまとまりで読めるようになります。これは短文をただの文字列として捉えるのではなく、単語ごとに区切ってまとまりとして捉え、それを自動的に音にすることができるようになったからです。読むことに習熟している場合は見慣れない単語も何とか音に変換できるでしょうが、読む力が発達途上にある場合は、まずは見慣れたものでかつ意味を知っている単語からスムーズ(自動的)に音に変換できるようになります。

 

単語を自動的に正しく音に変換できるようになるからこそ、スムーズな音読ができるようになると考えられています。